再び、白保の海があぶない!
国際的に広がった「サンゴの海を守れ!」の大きな声でようやく白保地域から 離れた新石垣空港建設計画が、あろうことか、再び白保に戻ってきました。世界 の宝・白保サンゴ礁はまたまた重大な危機にさらされています。
白保サンゴ礁は、1970年ころから琉球列島で大発生したオニヒトデの撹乱 を受けず、いまも沖縄の海の本来の姿を奇跡的に残しているほとんど唯一の海域です。そこには北半球で最大最古といわれるアオサンゴの大群落をはじめ、多数 の巨大な塊り状のハマサンゴ(マイクロアトール)、有数の規模を誇るユビエダ ハマサンゴなどがそれぞれ棲み分け、世界的に貴重でユニークなサンゴ礁生態系を形成しています。
今回決定されたカラ岳陸上案は、かつて白保サンゴ礁を破壊するものとして沖 縄県が断念せざるを得なかった白保海上案とカラ岳東案の間に空港を建設しよう とするものです。埋め立てこそないものの(誘導灯は海上に設置)白保の海ギリ ギリの沿岸地域に空港をつくる計画で、大規模な土地改変による赤土の流出や地 下水脈の断絶などによって「陸海一体となった白保サンゴ礁生態系」(第18回国 際自然保護連合決議)に取り返しのつかない重大な影響を与えるのは必至です。
またこのカラ岳陸上案は、新空港の必要性についてきちんとした検討もなく 「どこでもいいから早くつくってくれ」という雰囲気の中、環境調査もまったく されずに強引に決定されたものです。果たしてその後の調査で予定地内およびそ の周辺に国の特別天然記念物であるカンムリワシや絶滅危惧種コウモリ3種など、希少な生き物の生息が次々と明らかになってきています。カラ岳陸上案は、海も陸も優れた自然の残っている地域にわざわざ巨大な人工構造物をつくるという愚かな行為であり、島の振興にとってもマイナスになるとしか言いようがあり ません。
私たちはこの21世紀の愚行をスットプさせるため、このほどカラ岳陸上案予定地内(滑走路周辺)に土地を取得し、空港建設のためには売らない白保トラスト運動を始めることになりました。世界的に貴重な白保のサンゴ礁生態系を次の世代へ残したいと願う人々一人一人が共有地主になって、自らの土地は空港用地と しては提供しないという運動です。
かつての白保土地共有運動は1700人もの共有地主を得て白保海上案を撤回 させる大きな原動力になりました。今回も再びこの運動を成功させ、国内外に大 きな世論を巻き起こして沖縄県に新石垣空港カラ岳陸上案を撤回させ、かけがえのない地球の財産・白保の海を守っていきたいと思います。 「サンゴもコウモリも守れ!」白保トラスト運動に多くの皆さんの参加を訴えます。
<新空港建設予定地におけるトラスト運動共有地の位置>---> 地図(pdfファイルです)
トラスト運動の対象地 | 石垣市字盛山東牛種子222番146 (カラ岳陸上案 予定地内、エプロン部分前面の滑走路周辺) |
面積および地目 | 780平方メートル。原野 |
目標共有地主数 | 1、000人(1人5口まで) |
所有の形態 | 持分共有 |
共有地代金 | 1口 5、000円 |
共有地の使途 | 白保サンゴ礁生態系を保全するためにカラ岳陸上案を阻止し、白保全国ネットで有効な方法を検討し、実行します。 |
申し込み方法 | 共有地主になっていただける方は、5、000円×口数分を郵便振替でお振込みのうえ、次の書類を下記まで郵送してください。
(加入者名) 「サンゴもコウモリも守れ!」白保トラスト運動 送り先 〒272−0802 市川市柏井町1−1609−4−102 白保トラスト運動 登記準備事務局 |
主 催 白保の海と大地を未来にのこす全国ネットワーク(白保全国ネット)
問合せ先(構成団体)
石垣事務局 空港建設に反対し、白保の自然を守る会
09808―6―7161(TEL/FAX)沖縄事務局 沖縄 ― 八重山 ― 白保の海とくらしを守る会
098―947―1237(TEL/FAX)大阪事務局 石垣島・白保に空港をつくらせない大阪の会
06―6779―6309(TEL/FAX)東京事務局 八重山・白保の海を守る会
03―3220―3529(TEL/FAX)
申込書(PDFファイル) | 委任状(PDFファイル) | TOPページに戻る