白保の状況

(最終更新:1999年2月4日)

●白保海域の定点観察と赤土堆積調査  ●カラ岳東海域のサンゴ調査  ●轟川の赤土状況調査


 1998年12月18日から20日にかけて244.0mmの降雨があった。これは、石垣島気象台の観測史上12月の降水量としては2番目に多く、過去最大であった1949年の244.1mmと僅差という記録的な降雨であった。冬の時期、北よりの風が多い。轟川から流出する淡水は海水より軽いため、白保海域の表層を漂う。従って冬の時期においては、轟川からの河川水は、風により南側に押し流される。事実、今回の降雨により轟川から流出した赤土は、岸沿いを南下し、白保集落の前浜の海まで赤く染めた。
 白保のサンゴの生息状況が心配されることもあり、今回、「白保・サンゴと赤土調査団」と共同で白保海域での調査を実施しました。


定点観測中の「白保・サンゴと赤土調査団」メンバー(1998年12月)


(以下、作成中)
(カラ岳東海域のサンゴの様子)

ユビエダハマサンゴの大群落とマイクロアトール状の巨大な群体(上部の直径4.3m)。


ミドリイシの仲間も一部健在。エダサンゴに群がるのはデバスズメダイ。


轟川の状況調査(1999年1月4日)

轟川河口。

 降雨から既に2週間も経っているためか、水の濁りは特に見られなかった。

轟川中流。河川に流れ込んだ土砂が堆積し、中州を形成。

 河川横のガードレールに枯れ草。増水時に水位がここまで上がった証拠?




轟川中流(その2)

 轟川排水路に溜り一部流された赤土。高さは1.5m以上。一度、そこまで堆積した後、増水した際に大部分が押し流され、その残りと思われる。
 側壁のコンクリートブロックの下側が白くなっており、堆積した赤土が流された跡と思われる。


 その下流部。まだ半分近くの土砂が河川内に残っている。
 轟川流域の農地周辺には沈砂池は無く、「轟川排水路」そのものに赤土が沈澱している。しかし、轟川は「川」であり、次の大雨で堆積した赤土は白保のサンゴの海へ流れていくことでしょう。

以下、作成中。

関連リンク

八重山・白保の海を守る会


赤土問題メインへ    TOPへ戻る